公認会計士候補生!監査補助スタッフ採用のメリット・デメリットは?
監査法人への就職にあたり、最もメジャーなルートは「定期採用」です。
これは、論文式試験の合格者を対象にした採用ルートです。
実は、これ以外に「監査補助スタッフ採用」というルートがあります。
主に論文式試験に惜しくも合格できなかった方を対象に採用を行うルートですが、
「これから公認会計士試験を受験しよう」という方でも受け入れ実績があるのはご存知でしょうか。
そんな「監査補助スタッフ採用」について、メリット・デメリットを紹介します。
監査補助スタッフ採用、どこがやっている?
基本的にBig4ファームはどこも行っていると思われます。
ただし、専用ページを設けているのは新日本とあらただけで、
トーマツとあずさはそれらしきものが見つかりませんでした。
新日本とあらたについては、一次試験である短答式試験を通過していない方でも、
育成採用として受け入れを行っているようです。
トーマツ、あずさに関しては、短答式試験合格後、論文式試験に惜しくも合格できなかった方を対象に、採用を行っているようですね。
Big4以外ですと
清和監査法人は短答式試験合格者を採用しているみたいです。
その他準大手監査法人は見つけられませんでした。
とはいえ、「監査補助スタッフ 採用」で検索すると、いくつかの採用情報が見つかります。
たとえHPに監査補助スタッフの採用情報が載っていなかったとしても、
「問い合わせてみる」「求人サイトへの出稿をみる」ことで採用情報が見つかることがあります。
監査補助スタッフ採用のメリットは?
主に4つあります。
給料をもらいながら勉強できる
一般企業の若手社員ぐらいの給料はもらえます。
さらに、合格祝い金が出たり、予備校費用を負担してくれる法人もあります。
実務を経験できるので学習の効率を高めやすい
特に監査論については、実務を経験することでよりイメージがつきやすくなり、
得点に直接結びつきやすくなります。
合格後の就職が保証されている
仮に合格時に採用市場が多少冷え込んでいたとしても、その法人での就職が保証されています。
公認会計士登録が早まる(補習所の短縮が行える)
公認会計士登録のための実務要件を早く満たせるので、
自分が不合格になってしまった年度の合格者と同じタイミングで公認会計士登録ができる(遅れを取り戻せる)可能性があります。
監査補助スタッフ採用のデメリットは?
専念受験生より合格までの期間が長引いてしまう可能性がある
これに尽きます。
専念受験生よりも使える時間はどうしても限られてしまうので、
合格までの道のりは厳しくなってしまう可能性があります。
ただし、既に事業会社で働きながら公認会計士試験合格を目指されている方にとっては
基本的に残業のない環境で、(法人によっては)正社員で、実務経験を積みながら合格を目指せるので
メリットが大きいのではないかと思います。
社会人受験生にこそ、監査補助スタッフ採用はおすすめと言えます。
監査補助スタッフ採用の選考は?
では、選考はどの程度厳しいのか?
2018年時点の状況では、ハードルはそこまで高くないはずです。
Big4で一定の人数を採用しています。
以下、あくまで参考情報として話半分でご覧ください。
プロセスとしては、面接×2回程度
内容としては、自己紹介、志望動機、(受験経験のある方は)本番・模試のおおよその点数や得意科目
など一般的な質問がほとんどのようです。
事業会社の一般的な新卒就職活動と比べて、
かなり門戸は広いと言っても差し支えないと考えています。
社会人受験生にとってこそメリットのある「監査補助スタッフ採用」
一度、ご検討されてはいかがでしょうか。
何かご質問があれば、直接お問い合わせいただければ回答可能な範囲でお答えいたしますね。
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