【資格】会計士以外が監査法人の転職・昇進を有利にする裏ワザ的方法【CIA】

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【資格】会計士以外が監査法人の転職・昇進を有利にする裏ワザ的方法【CIA】

 

今回は、会計士以外の方が監査法人への転職・昇進・年収アップを有利にする方法をご紹介します。

以下、説明していきます。

 

公認会計士以外で監査法人に入るためには
・USCPAの取得
参考:USCPAって実際どうなの?難易度・転職事情・年収のリアルな事情
・IT監査部門への転職
参考:SEからのキャリアチェンジで監査法人就職!IT監査人とは?
・アドバイザリー部門への転職
参考:会計士・監査法人のアドバイザリー業務とは一体何のことなのか?

の3つのパターンがあります。

中でもUSCPAの取得が一番メジャーなパターンですが、実は
USCPA以外にも監査法人への転職を有利にして、更に昇進にも有利になる資格があります。
それがCIA(公認内部監査人)です。

 

CIA(公認内部監査人)とは何か?

本題に入る前の前提として、CIAの説明をします。ご存知の方や、早く本題に入ってくれという方は、読み飛ばしていただいて結構です。

 

CIAとは、Certified Internal Auditorの略称で、日本では公認内部監査人と呼ばれます。
内部監査に関する国際資格で、CIA資格認定試験は世界約190の国と地域で実施されています。

 

そもそも内部監査って?

ちなみに、内部監査とは、企業の内部の人間により行われる監査のことです。

対義語は外部監査で、企業の外部の人間により行われる監査のことです。

外部監査の中には、監査法人などによって行われる会計監査人監査が含まれますね。

これらの関係を図にすると、多分こんな感じになります。

naikan

左側が内部監査、右側が外部監査です。

監査役は企業から独立した立場である監査役により実施されるものなので、内部監査と呼べるかどうかは議論が分かれます。なので、内部と外部にまたがっています。

 

これとは別に会計監査と業務監査という分別もあります。

会計監査は上述のとおり、監査法人などによって行われる会計監査人監査と、その他に監査役による会計監査の2つがあります。なので、図では会計監査人監査のことを「(狭義の)内部監査」と書いています。

業務監査はざっくり言うと会計監査以外の監査のことで、左側にある「企業の内部の人間である内部監査人によって行われる(狭義の)内部監査」と、監査役によって行われる監査役監査の主に2つがあります。

 

そして内部監査人と、監査役、会計監査人の3つの立場によって行われる監査を「三様監査」と呼んで、それぞれが連携することでより有効かつ効率的な監査が実現できると言われていますね。

 

少し話が横道にそれてしまいましたが

今回のCIA(公認内部監査人)は、図で言うところの「(狭義の)内部監査」のための資格となります。

 

CIAの特長・強み

次は、CIAの資格としての特長を説明します。

ずばり特長は「USCPAより取得が簡単なこと」です。

根拠は以下の3つです。

 

その1:学習期間が短い

CIAの総学習時間は、300~500時間と言われています。

一日3時間勉強するとして、3~6か月で取得可能という計算です。
実際は4か月程度で取得している人が多いイメージです。

 

学習期間で単純に比べれば
簿記二級(1~6か月程度)<CIA(公認内部監査人)(3~6か月程度)<USCPA(米国公認会計士)(6か月~2年程度)

となり、USCPAより学習コストは低いと言えるでしょう。

 

その2:科目が少ない

CIAの試験科目は

・PARTⅠ 内部監査の基礎
・PARTⅡ 内部監査の実施
・PARTⅢ 内部監査に関連する知識

の合計3科目で、各40%程度の合格率と言われています。

対してUSCPAは4科目で、各40~50%前後程度の合格率と言われています。

合格率はやや低いものの、試験科目が1科目少ないことは学習コストに大きく違いがでるポイントでしょう。

 

その3:日本語で受験できる

USCPAは英語による出題ですが、CIAは日本語での受験が可能です。

どうしても英語が苦手な方は、USCPAとCIAで学習難易度が大幅に変わってくるでしょう。

 

さらに:費用が安い

CIA受験にかかる費用は

・受験費用約10~15万円

・予備校費用約20~25万円

総額30万強~が目安となります。

この金額はUSCPAの一般的な予備校料金(40万円~)よりも安いため、価格メリットもあります。

費用については試験そのものの難易度とは関係ありませんが、大きなメリットの一つと言えます。

 

CIA資格取得までの流れ

次は資格取得までの流れです。大きく3つのフェーズに分かれます。

・受験申請
・試験合格
・資格認定

転職や昇進のために使うのであれば、試験合格までで問題ないでしょう。

詳細はこちら:受験申込から認定までの流れ(一般社団法人日本内部監査協会)

 

念のため、各種要件を記載します。

受験要件

4年制大学卒業+第三者推薦
※大学は実務経験で代替可能
※推薦は予備校にしてもらえるので心配無用

4年制大学を卒業
※教育要件を満たされていない方で、以下のいずれかの要件満たしている場合は認定の対象となります。
●短期大学または高等専門学校(高専)を卒業されており、5 年以上の実務経験があること(注1)
● 7 年以上の実務経験があること(注2)

(注1) 受験申請の時点で最低2年の実務経験があることが条件
(注2) 受験申請の時点で最低4年の実務経験があることが条件

 

推薦について

受験者は、高い倫理観と専門職としての適格性を示さなければなりません。受験者が IIA の「倫理綱要」に照らし、「CIA(公認内部監査人)という資格に求められる人物像として適格な人物である。」という、客観的立場の第三者による推薦が必要です。
推薦者には IIA の「倫理綱要」をお読みいただいた上で推薦をお願い致します。
推薦者の要件としては、受験者の親族以外の客観的な立場の第三者の方で、上記の趣旨をご理解していただいた推薦者であれば、勤務先の上司や教授以外の方でも結構です。
(※万一、認定者の資格の適正に疑義が生じた場合、IIA より推薦者に対し、照会の連絡がある場合がございます。)

 

資格認定要件

合格後4年以内までに内部監査相当業務を2年以上経験 ※有効期限は一年間の延長が可能

内部監査、またはこれに相当する業務(外部監査、監査役監査、品質のアシュアランス、リスク・マネジメント、コンプライアンス、内部統制 等、監査や評価業務に関するもの)2 年以上の実務経験
(会計・法律・ファイナンス・経営に関する修士取得者は実務経験 1 年分に充当されます。
また 2 年以上の教職経験は実務経験 1 年分に充当されます。取得証明書を添付してください。)

上記引用元:一般社団法人日本内部監査協会HP

 

年収について

正確な情報は分かっていませんが、Webサイトによる情報では「平均年収1,000万円以上」と記載されていたものもありました。

実際のところ、年収は就職先によってまちまちであり、無条件に信頼してよさそうなデータではありませんね。

 

それでは本題、CIAを取得することのメリットを説明していきます。

CIAのメリット(1):監査法人への転職の歓迎要件になっている

CIA合格はUSCPA合格ほど「単独で未経験転職の可能性を高める」ものではありませんが

多くの監査法人の求人には、歓迎要件にCIA資格が記載されています。

CIA取得によって、監査法人への転職の可能性を大きく上げることができます。

 

CIA合格者の監査法人転職パターンで一番多いのは下記だと思います。

・内部監査部門+CIA→監査法人の内部統制アドバイザリー部門

一般事業会社の内部監査部門で1年~数年経験を積んで、CIAに合格して監査法人のアドバイザリー部門へ転職するケースです。

内部監査経験3年程度であれば、スタッフクラス(年収600万程度)からのスタートが一般的でしょう。結果を出せば、すぐにシニアクラス(年収800万~程度)に昇格することもできます。

 

また、第二新卒や20代中盤くらいまでであれば、断言はできませんが

内部監査部門の経験がなかったとしても、CIA合格で監査法人に採用される可能性もなくはないのではないでしょうか。

実際、銀行やメーカーの営業から第二新卒で内部統制系のアドバイザリー部門に転職する方は割と見かけました。

CIAのメリット(2):監査法人でのシニアへの昇格要件の一つになっていることが多い

法人にもよると思いますが、内部統制系のアドバイザリー部門では、資格の取得を昇格要件として設けているケースが多いです。

対象資格になるのは主に

・公認会計士

・USCPA

・CIA

といった資格です。

前述の通り、上記の3つの資格の中で一番取得が簡単なのは圧倒的にCIAです。

早い段階から資格を取得しておけば、昇進直前になってわざわざ時間を割いて勉強する必要なく日々の業務に集中できます。また、仮に監査法人に入所する前にCIAに合格しておくことで、スタッフでの入所となったとしても「シニア候補生」として、スタッフの上位クラスでの採用になり、昇進が早まる可能性もあるでしょう。

 

資格試験の学習を通じて得た知識と業務経験それ自体も、監査法人の中でバリューを出していくのに有用です。

監査部門の会計士は「会計監査」には慣れていますが、意外と内部監査を含む内部統制関連には強くない方も多いです。

会計士が強くない部分で力を発揮することで、日々の業務の中でバリューを発揮し、昇進の可能性を高めていくことができるでしょう。

CIAのメリット(3):監査法人からのキャリアアップ転職にも使える

CIAの資格は、監査法人への転職・昇進に限らず、監査法人を卒業してからも役立ちます。

 

こちらの記事にも記載していますが、アドバイザリー部門からの転職先の一つに

「事業会社の内部監査/内部統制推進部門」があります。

監査法人を辞めたい・転職したいと思うきっかけまとめ【離職率・転職先】

 

IndeedやCAREER CARVERなどの求人情報や
Indeed
ハイクラス限定の転職サイト「CAREERCARVER」
専門的な求人情報のあるMS-Japanに登録して「内部監査」と検索して求人情報を見てみてください。
【管理部門特化型エージェントNo.1のMS-Japan】

多くの内部監査求人案件が年収1,000万円前後からの求人であることが一目で分かると思います。

また、求人案件の応募条件を見てみると、その求人の中の多くに「歓迎要件:CIA」と記載されていることが分かります。

 

CIAは監査法人に入所するために必要のみならず、監査法人からの年収アップ転職にも役立つ資格ということが言えます。

既に監査法人に入所している方は、資格取得補助制度等を使ってCIAに挑戦してみるのも良いでしょう。

 

 

では、どうやってCIAを取得するのか?

ずばり、予備校に行くのが王道かつ重要です。

受験にかかる総費用もUSCPAより少ないので、予備校を使うことへの心理的障壁は少な目ですね。

予備校は(講座を提供している予備校が限られているので)

アビタスのCIAコース

TACのCIAコース

GRC Labo

の3つの選択肢から選ぶ形になります。

それぞれ価格やカリキュラム、サポート体制に特長がありますので、ひとまず資料請求や無料カウンセリングを受けるなどして比較してみましょう。

 

まとめ

今回の記事の内容をまとめると、以下のとおりです。

・CIA(公認内部監査人)は内部監査のオススメ国際資格

・監査法人求人の歓迎要件、監査法人での昇進要件、内部監査求人の歓迎要件になっている

・資格の取得難易度はUSCPAよりも低い

 

ぜひ、一度どんな資格なのかご覧になってみてください。

 

他にも、このサイトでは、普段

私が社会人で働きながら会計士試験に合格した経験から

社会人が働きながら会計士試験に合格するための記事や

 

監査だけでなく、コンサルでの経験から

監査法人やコンサルに入ってからの基本的なハードスキルの記事

 

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異業種から経理や監査法人を目指す人のための記事

 

会計パーソン向け映画・動画などのまとめ記事

 

を書いたりしていますので、ご興味があればご覧になってみてください。

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