社会人の働きながら公認会計士試験攻略法:逃げ道を残す【メンタルケア】
前回に引き続き、社会人が働きながら公認会計士試験合格の現実と攻略法のまとめ に記載の目次の
第三弾「メンタルケア」の内容の項目を記載していきます。
今回お伝えしたいことは、働きながら公認会計士試験に合格するには自分を追い込むことも大事だが、失敗しても大丈夫という逃げ道を残すのがメンタル上大事、という体験談です。
なぜ逃げ道を残すことが大事だったのか、具体的にどんな逃げ道を残したのかについて、自分が実際に行っていた方法を共有します。
「逃げ道」とは何か?
言い換えると、退却ライン・撤退ラインです。
・いつまでに合格する。できなければ代わりに〇〇する。
という条件を設定することを、ここでは逃げ道と呼んでいます。
なぜ「逃げ道を残す」ことが大事なのか?
人間は、プレッシャーが大きすぎても、少なすぎても、本来の力を発揮できないからです。
多くの場合、代替案もなく背水の陣で臨むとプレッシャーは跳ね上がり
タイムリミットを設けないとプレッシャーはとたんに少なくなります。
私も典型的なそのうちの一人です。不安になると、そればかりに時間も精神も使いまくってしまうタイプでした。勉強も手につかない状態。でも、受からなくてもいいや、どうでもいいやと思うと勉強に身が入らず、いつまでも勉強を先延ばしにしてしまうタイプでもありました。
なので、逃げ道を用意して過度なプレッシャーを解消しつつ、タイムリミットを設けて適度に自分に追い込みをかけていきました。
タイムリミットは、具体的に言うと私の場合は「年齢」です。
今年受からなかったら、最短でも〇〇歳に合格することになる。補習所に通うと〇〇歳、これでは遅すぎる…と考えて追い込みをかけるイメージで、プレッシャー調整に使っていきました。
このあたりのバランスは人それぞれで、背水の陣でやった方がいい、という人も勿論います。
個人的な目安としては
・毎日の勉強に打ち込めるか?
→打ち込めるなら丁度いいプレッシャー。本気になれないならプレッシャー無さすぎ。不安で手につかないならプレッシャーかかり過ぎ。
・夜適度に眠れるか?
→眠れるなら丁度いいプレッシャー。寝すぎならプレッシャー無さすぎ。眠れないならプレッシャーかかり過ぎ。
このあたりが分かりやすいと思います。
では、次からどんな「逃げ道」を残したかについて書いていきます。
どんな「逃げ道」を残したか?
私は、次の3つの逃げ道を残しました。
・USCPAに切り替えれば大丈夫
→USCPAは公認会計士試験と比べて易しい試験のため、例え公認会計士試験に合格できなかったとしても、USCPAであれば合格できると考えていました。
ちなみに、USCPAについてはこちらをどうぞ。
・コンサルファームや経理に転職すれば資格がなくても大丈夫(実際に転職活動して内定獲得)
→コンサルティングファームや一般事業会社は資格の有無を問われることはありません。成果を出せば認められる世界なので、受からなくてもそういった業界に身を置けば大丈夫だと考えました。
私は短答合格後に一度転職活動をしてみたのですが、これらの会社から内定を頂くことができました。(でも転職活動している時間を勉強にあてた方が良いと思うのでオススメはしません。やるなら短答合格直後ですね。)
転職活動についてはこちらをどうぞ。
・本気で勉強するのは二回目の挑戦までと決めたので大丈夫
→年齢によるデッドラインを厳格に設けました。もし仮に二回目の試験までで合格できなかった場合、将来のキャリアを考えて学習中心の生活をやめ、仕事に本腰を入れようと考えました。
限られた挑戦回数しかないことを意識すれば、毎日の勉強に気合が入ります。
私は幸いにも一回目で合格できたので、これらの逃げ道は発動せず終わりましたが、デッドラインと逃げ道の確保は受験のメンタルケア上、非常に大事だと思います。
特に社会人受験生は、このあたりが独学専念の既卒の方と比べて非常に有利です。
なぜなら、受からなくても職は既にあるからです。
でもそういった状況に甘んじていると、いつまでもダラダラと勉強を続けてしまいがちなので、明確な撤退ラインを設けましょう。
短いですが、今日はこのあたりで。
次回は、メンタルケアの第三弾「マイナス情報は見ない」について書いていきますのでよろしくどうぞ。
他にも、このサイトでは、普段
私が社会人で働きながら会計士試験に合格した経験から
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