監査法人で新人が成長する瞬間4選。
またも雑記ネタですが、今回は監査法人で感じた「新人が成長した瞬間」をまとめたいと思います。
働くモチベーションは様々ですが、働く中で成長していきたいと考えている方は少なくないでしょう。
そんな方は、意図的に以下のような状況になるように、自分なりに働きかけてみるのもいいかもしれません。
小さな成功体験を積んで自信を持ったとき
何年か前のことですが、チームに入ってきた新人の方が、とても引っ込み思案でコミュニケーションが苦手な方でした。
当然、最初は右も左も分からないので、的外れな行動をしてしまうこともしばしば。
しかし本人の不器用さが裏目に出て、次第にチームの風当たりも強くなってきてしまいました。
風当たりが強くなることで、本人は更にチーム内で質問しづらくなり、悪循環が生じていました。
そんなある日、私は調書のレビューをその方にお願いしました。
レビューを通して、調書作成の基本的な考え方をキャッチアップして欲しかったという目的でした。
すると、その方は調書を眺めてひとしきり考え込むと、その調書の重大な欠陥を発見して、私に教えてくれました。
その方はコミュニケーションがたまたま苦手だっただけで、深く考えることがとても得意だということが分かったのです。
私はその方を褒めました。チームメンバーもその様子をしっかりと見ていました。
それ以来、その方が抱えていた「悪循環」は消え去り、コミュニケーションもチーム内でスムーズに回るようになったのです。
小さな成功体験が、その方が大きく成長するきっかけになったのだなと思います。(偉そうなこと言ってすみません…)
優秀な上司や先輩の考え方・振る舞い方を真似できたとき
次は私自身の経験です。
あることをきっかけに、私はとても怖い上司の下で仕事をすることとなりました。
今までは(自分で言うのもナンですが)怒られることなんて殆どなかったのですが、その方には毎日怒られました。
私もその上司のことが嫌になるほどだったのですが、その方の仕事の能力については尊敬していたので、少しでも盗んでやろうと考えていました。
そんな日々がしばらく続き、怒られることも少しは減り、上司の考え方・振るまい方がなんとなく理解できるようになってきました。
そんな折、たまたま別のプロジェクトを掛け持ちすることとなったのですが、成長を実感したのはそのときでした。
「別プロジェクト」がとてもラクに感じられたのです。
厳しく優秀な上司と過ごした時間は、高地トレーニングに近かったのかもしれません。
ドラゴンボールの重り付き道着みたいな。(ちょっと古いですね)
新しくチームに入ってきた後輩を教えたとき
去年まで新人だった二年目の方が、今年の新人の方の教育担当になることはよくありますが、そうした後輩の教育を通じて、どんどん頼もしくなっていくシーンは良く見かけます。
積極的に教える立場をつかみ取っていくことも、成長の秘訣なのかもしれません。
たいして仕事も出来ないのに偉そうに教えてくる先輩ほどウザいものもないですが…なので、そう思われないように頑張りましょう。(笑)
自分がリードして現場を回し、四苦八苦したとき
分かりやすいところでいうと主任経験ですが、主任とまで行かなくとも、たまたまマネージャ不在の現場で周りのスタッフを指揮して手続を進めることの1つや2つはあるはずです。
そんなときに「自分の今までのキャパを超える」ことで、成長したなと実感します。
今までは自分と自分の周りのことだけを気にしていればよかったですが、リードして現場を回すとなると、本来自分がタスクベースで「無関係」だったアレやコレも把握して進めていく必要があります。
そういった経験を積むことでこそ、全体を把握して責任感を持って現場を回す自力が鍛えられるのだと思います。
さいごに
今回も自己啓発チックな内容になってしまいましたが、一日一日を有意義に使い成長していくために、意識的にこういった機会を作っていくのは大事なことだと思いますので、参考になれば幸いです。
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