会計士・経理や若手会計プロが見るべき情報・ニュースサイトまとめ
あなたは、日々の情報収集をどのようにされていますか?
Smartnewsなどのニュースアプリやまとめサイト、人によってはYoutubeを使うかもしれません。
情報収集をする際に「どこから情報収集すればいいのか?」というのはよくある疑問だと思います。
今回は、会計分野での情報収集に役立つ情報サイト・ニュースサイト等をまとめてみました。
日々の情報収集や、受験生の学習の補助、モチベーションアップにお役立てください。
オフィシャルな情報の収集には「公益法人系サイト」
一つ目は、公表された会計基準を見ることが出来る企業会計基準委員会のサイトです。
実務に携わっている方にとっては当たり前かもしれませんが、会計士・税理士などの受験生にとっては、学習の合間に覗いてみると会計に関する理解が深まると思います。
「会計基準」だけでなく「公開草案」や「論点整理」まで見てみると、なかなか面白いです。
二つ目は、国税庁の発行するメールマガジンです。
税務関係の改正が多いことは、実務家の方はもちろんのこと、受験生の方も租税法の講義を通して実感されていることでしょう。
そうした改正情報を含むニュースや、税に関するトピックなどを国税庁がメールマガジンとして発行してくれています。
ひとまず登録だけしておき、メールマガジンをざっと眺めるだけでも、税に関する情報収集に大いに役立つはずです。
三つ目は、各企業のIR情報から第三者委員会の情報を集めた第三者委員会ドットコムです。
企業で発生した不正について詳細な調査がまとめられた資料は、とても読み応えがあります。
そして、内部統制が無効化される遠因となる「企業風土」についても赤裸々に描かれています。
第三者委員会とは何?と思われる方は、Prime Videoでしんがり ~山一證券 最後の聖戦~を見てみてください。(正確には「社内調査委員会」なので、調査の主体や独立性が違いますが)
こちらの記事でも紹介しています。
最新の会計トピックの理解に役立つ「監査法人月刊誌」
受験生お役立ちといえばこちら、EYの企業会計ナビです。
私はテキストを読んでいて意味が分からなかったときなど、EYの企業会計ナビを何度も読んで理解を補っていました。
「解説シリーズ」と「太田達也の視点」を検索してみれば、公認会計士試験の全ての論点はカバーされているといっても過言ではないはずです。
「業種別会計」のトピックは読んでいて面白いです。
例えばこちら。電力業界のビジネスと会計処理の特徴を解説しているのですが、
発電事業者は原則毎事業年度終了後、財務諸表を経済産業大臣に提出しなければならないとされていますが、出力が200万kWを超えない事業者については規則を適用しないこともできるとあります。
恥ずかしながら私は読んで初めて知りました…
トーマツが最新の会計トピック等の解説を月刊で発行している月刊誌「会計情報」です。
ボリュームも多すぎず、月一回なのでサクっと読めるのが素晴らしいです。
Big4全てで月刊誌を発行していますが、全て読むのは大変なので、どれか一つを読んでおけばよいのではないでしょうか。
こちらもあずさ監査法人の月刊配信コンテンツです。
上記に書いた通り、Big4全て読むのは大変なので、どれか一つを決めて読めば問題ないと思います。
その他にもPwCの会計監査ニュースレター等があります。
気軽に読める「ニュースサイト・ブログ」
言わずと知れた有名ブログ「小石川経理研究所」です。
監査法人のシニア以上であれば絶対に一度は読んだことがあるのではないでしょうか。
ブログ形式で会計の最新ニュースをざっと洗いたい人は、定期的に読むことをおすすめします。
こちらも有名なブログ「CFOのための最新情報」です。
公認会計士の武田雄治氏のブログであり、武田氏のスーパーっぷりはプロフィールを見ればすぐに分かるかと思います。
さくっと読めるので一読をおすすめします。
最近実名公表した会計士GTR氏のブログです。
受験生の間では有名なブログではないでしょうか。5月短答→8月論文合格のリアルな体験談が描かれていて、5月短答予定で不安な受験生は一度読んでみて損はないと思います。
質の高い情報が得られる「メルマガ」
メルマガ界隈では最も有名ではないでしょうか。
独立してサバイバルしておられる太郎氏による独立会計士にとってのトレンド解説
独立準備の方法、サバイバルできない会計士の特徴など、生々しい言葉で語られる特大ボリュームのメルマガを、月額1,000円程度で見られるのはお得感が満載です。
将来独立を目指されているなら、まずは1か月、試してみてください。
他にもメルマガは冒頭でご紹介した国税庁メールマガジンも該当しますね。
聞き流しで情報を仕入れられる「ポッドキャスト」
Colorz Groupの代表として知られる税理士 大久保圭太氏のPodcastです。
なかなか音声で聞き流しできる会計関連の情報は多くない中で、こちらの番組は貴重です。
満員電車で文字を読みづらいシーンなどでは、音声コンテンツを聞いてみるのも良いと思います。
番外編:簿記学習者向けなら「パブロフ簿記」
簿記二級までの受験であれば、一番情報がまとまっているのはパブロフ簿記ではないでしょうか。
参考書とアプリで有名ですね。
Webサイトにも簡単な解説記事が載っていたりするので、学習につまずいたときに解説記事を読んでみる形で使えます。
さいごに
今回は、会計情報を仕入れられる情報サイト、ニュースサイトをまとめてみました。
意外とこういう物がまとまっているページが少なかったので、この記事が若手会計プロフェッショナルの方々に何らかの形でお役に立てばと幸いです。
あまり色々なニュースサイトを見過ぎて、情報洪水になりすぎない程度に、新鮮な情報を常に仕入れていきたいですね。
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