【簿記】ざっくりイチから学ぶ管理会計論その1【コツ】
連結講座に続き拡げっぱなしですが、個人的に管理会計論を初歩の初歩からおさらいしたいと思ったので、自習ついでに開講します。
対象は
・簿記2級~1級受験生
・公認会計士試験入門期の受験生
・管理会計論を完全に忘れており、おさらいしたい人
実務に役立つようなことは殆ど書いていませんので、ご了承ください。
今日は序章の序章!
何を意識して管理会計を学ぶか?
個人的な考えですが、管理会計を学ぶにあたっては、分類や用語の意味をきっちりと抑えておくことが大事だと思います。
なぜなら、管理会計は、分析と意思決定のためにある(と思う)からです。
分析の字に「分」が含まれているように、原価を様々な切り口で「分ける」ことで、はじめて分析し、意思決定することが出来ます。
その切り口を明確にするためには、分類や用語の理解が不可欠だと思います。
いろんな原価計算の位置づけを抑える
まずは、いろんな原価計算の方法の位置づけを抑えてみましょう。
・費目別計算
・部門別計算
・製品別計算
・総合原価計算
・個別原価計算
・実際原価計算
・標準原価計算
・直接原価計算
これらの関係が自分なりに説明できるようになるのが第一歩です。
さてさて、これらを図にしてみました。(間違っていたらごめんなさい)
まず、「費目別計算」で、材料費・労務費・経費を計算します。どんな費用が、いつ、いくらかかったの?というのをまず明確にしていくイメージです。
その後、製品に対して直接かかっていない費用(間接費)は、うまく費用を製品に配賦(割り振り)する必要があるので、その費用を使った人たち(部門)同士でうまく割り振ってから、部門を通して製品に配賦していきます。これが「部門別計算」です。
こうして直接費と間接費が製品に紐づけられたら、製品が生産される形態に応じて、同種のものを大量生産するなら総合原価計算、そうでないなら個別原価計算を使って、費用を一つ一つの製品に集計していきます。そして製品の原価が算出されます。これが「製品別計算」です。
ここまでの流れは、実は「実際原価計算」と呼ばれます。
文字通り、実際の原価を使った計算です。それに加えて、計画した原価を使い前もって原価計算をし、実際原価計算との差異を分析して原価低減などに役立てる方法を「標準原価計算」と言います。
ここまで来て、実はこの一連の原価計算の流れが「全部原価計算」であったことに気づきます。
文字通り、かかった全部の原価を計算する方法です。
逆に、変動費のみを計算する方法が「直接原価計算」です。(直接費と変動費は意味が違うので注意)
こんな感じです。
さてさて、全体観がざっくり分かったところで、次からは費目別計算をざっくり理解するフェーズに移っていきます。
短いですが、一旦今日はここまで。
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